行政と市民グループがスクラムを組んだ!
市民協働で展開する健康づくり活動と
認知症予防
どんな取り組みなの?

大阪府東大阪市では、市民が主体的に健康づくりに取り組み、継続できる環境の整備を目標に、平成18年には保健所・保健センターが育成・活動支援していた市民グループを組織化した「健康トライ21市民連絡会」を発足!市民連絡会を運営することで、より市民感覚に合った健康づくりの取り組みを実施し、広く地域に普及させることを目指した!
しかし、市民連絡会は行政主導で運営されていたため、市民の主体的な活動になりにくい面があった・・・

そこで、平成25年度にスタートした市の健康増進計画「健康トライ21(第2次)」の策定を機に、市民連絡会の運営体制を行政主導から市民主体へと転換。これにより会の活動が活性化し、行政との協働でさまざまな健康づくりイベントを実施した!

認知症予防「健脳エクササイズ」の普及活動
認知症予防に効果があるとされる二重課題(体と頭を同時に使うことで脳が活性化する)を楽しく実施できる「健脳エクササイズ」を考案。地域への出前講座や、年1回開催される健脳エクササイズの体験イベントでは、市民連絡会員もサポーター講師となり活躍!
「東大阪健康マイレージ」の実施
健(検)診の受診や健康づくり事業への参加などでポイントが付与され、一定以上のポイントをためて応募すれば抽選で景品が当たる。市民連絡会員も応募用紙の配布と回収を担当!


結果はどうだったの?

市民連絡会に参加する市民グループの数が増加、市民主体の健康づくり活動普及の後押しとなった!
平成18年に14団体、会員数1,262人でスタートした市民連絡会は、平成23年度に17団体、会員数1,475人、平成29年度は23団体、会員数1,367人に。
健脳エクササイズが徐々に地域に浸透!
自治会など地域からの出前講座の依頼や、健脳エクササイズ体験イベントへの参加者が増えた!
東大阪健康マイレージをきっかけに健康意識が高まった人が、8割以上!
本事業に参加した方へのアンケートでは、「参加したことで健康意識が高まった」と回答した人が83.8%という結果に。また就労層や20歳代の参加も多く、働く世代が健康づくりに取り組むきっかけになっている!
地域に貢献することで充実感を得られるという市民連絡会員の心理的なメリットも!
特に高齢者の場合、主体的な活動がご本人の介護予防にもつながる。その視点からも市民協働で健康づくりを行う意義は大きい!


取り組みのポイントは?

市民連絡会の運営を行政主導から市民主体に転換!
- 市民連絡会が主導で事業の企画運営ができるようになった!
長年決まっていなかった会長・副会長を選出。これまで行政が担当してきた議事進行を会長に一任したことで主体的な発言が増え、市民連絡会主導で事業の企画・運営ができるようになった! - 市民グループ同士の連携も活性化!
これまで独自で活動していた市民グループを組織化。年3回の会合を開いて活動方針を話し合うなど、グループ同士の交流が生まれた! - 市民ひとりひとりが主体となって取り組む機運が高まった!
自分たちが主体となって企画した健康増進計画が実際に採用されたことが自信となり、ひとりひとりが「健康づくりに取り組んでいこう」という機運の高まりにつながった!
