島民の健康意識改革に挑む!
離島診療における予防医療の重要性
どんな取り組みなの?

全死亡者に占める65歳未満の死亡割合が全国平均12.6%に対して、沖縄県は19.8%と全国ワースト1位。しかも、竹富島を含めた竹富町全体では23.3%(特に男性では33.3%)と非常に高値であった。その背景には、竹富島民には医療機関への定期的な受診習慣がないため、通院しないまま重症化に至っているという実態があった。

この現実を「竹富島クライシス」と位置づけ、島唯一の医療機関である
竹富診療所を中心に、これまで町健康増進計画をより効率よく推進するための
「ぱいぬ島健康プラン21 in 竹富島」をスタート!!




結果はどうだったの?

禁煙外来への積極的勧奨や喫煙防止教室(子どもたちから親への禁煙の薦め)などの禁煙推進活動が奏功し島内のたばこ販売の全廃を実現!その結果、島内喫煙者は約35%減少した!
島民の健康意識が向上し、特定健診受診率、
特定保健指導実施率がともに同規模町村と比べて大きく上回った!



取り組みのポイントは?


自治体関係者や診療所スタッフだけでなく、公民館長や小中学校長、老人会・婦人会・青年会の代表者、郵便局長、民生委員、消防団員といった、島の要職に就き、かつ島民に近い立場のメンバーとの協働により、効率よく、かつ効果的な健康増進活動が実現できた!
- 推進メンバー全員と町民の健康状況を共有することで、現実を把握し「何とかしなければ!」という機運が高まり、活動をより強力に推進することができる!
- 多職種間でのアイデア出しや役割分担も大事!うまく連携し協働することで、たくさんの住民を巻き込んだ健康増進活動が可能になる!

健康を守る(維持する)ことは、島を守ることにつながると意識・動機づけできたことで、島民一人ひとりが「健康」を自分ごと化し、行動にうつせるようになった!
