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宮城県仙台市

市民との直接対話がカギ!政令指定都市における特定健診受診率第1位の受診勧奨策

電話で勧奨した方の4分の1が受診! ご本人と直接話す方法に手ごたえあり

電話勧奨については、年齢別、年代別、男女別などに分けて情報を収集しており、受診期間終了後には、収集したデータの分析を行っています。ちなみに平成28年度は、電話での受診勧奨を行った方のうち、その後特定健診を受診された方が約25%いました。やはり受診歴がある方に電話をして直接ご本人とお話させていただくと受診につながる確率が高く、非常に効率のよい取り組みであると考えています。

電話勧奨などの効果か、特定健診の受診率は平成25年度には45.3%、翌26年度は45.9%ともち直し、平成27年度は46.4%で政令指定都市のなかで第1位でした。
仙台市では、特定健診が始まる前の基本健診時代から、地域の方と連携して健診の啓発に力を入れていました。これによって、特にご高齢の方には健診を受ける習慣が根付いており、継続的に受診されている方が多いことも受診率が高い要因であると思います。




また、仙台市の特定健診受診率を年齢階層別にみると、男女とも40~44歳が最も低く、年齢が上がるとともに高くなり、70~74歳が最も高い受診率となっています。これは全国的にも同様の傾向だと思いますが、仙台市の場合は特に、対象者の約70%を占める60~74歳の受診率が平均より大幅に高いことも、全体の特定健診受診率が高いもう一つの大きな要因だと考えています。

さらに、仙台市では特定健診開始当初から自己負担額なしとしており、無料で受診できることも要因の一つと考えています。登録医療機関であるかかりつけの医師などから、特定健診を受診するよう対象者に声かけをしていただいていることも大きな後押しになっていると思います。




今後は特定保健指導利用率の改善を目指し、さらなる健康増進と医療費削減へ!

仙台市においても40~50代の受診率の低さは課題です。この年代の未受診の方にアンケートを実施し、その結果をもとに受診勧奨に力を入れるなど工夫はしていますが、なかなか受診率向上に結びついておらず、今後の改善が必要だと考えています。
もう一つの課題は、特定保健指導の利用率の改善です。仙台市の特定保健指導利用率は10%前後と低い状態が続いています。特定健診を受診されても、悪い結果を放置してしまえば、本来の目的である健康づくりや医療費の削減にはつながりません。平成30年度からは、特定健診等実施計画期間も第3期を迎え、制度や運用も一部見直されます。仙台市でもこれを機に特定保健指導についても改めて評価検討を行い、重点的に取り組んでいきたいと考えています。


宮城県仙台市はこんなまち


宮城県の県庁所在地である仙台市は、仙台藩祖・伊達政宗公の時代から東北の中心都市なんだ。市街を展望できる仙台城(青葉城)には政宗公騎馬像があるし、政宗公があつく尊崇した大崎八幡宮、政宗公霊屋の瑞鳳殿など、ゆかりの場所がたくさんあるよ。東北屈指の商業都市でありながら、広瀬川沿いの自然や、政宗公も訪れた秋保温泉、「美女づくりの湯」として知られる作並温泉などの名湯がある観光地でもあり、大学などが多い学都でもあるなど、さまざまな表情を持つ街だよ。



仙台七夕まつり

伊達政宗公の時代から続いている仙台七夕まつりは、8月6~8日に開催されているよ。市内の中心部や周辺の商店街は、華やかな七夕飾りで彩られて、花火大会やステージイベントも開催される一大イベントなんだ。(「仙台七夕まつり」https://www.sendaitanabata.com


牛タン

1948年に誕生したとされる仙台名物牛タン焼きは、高たんぱくで低糖質、ビタミン豊富なのも人気の理由だね。ほかにも笹かまぼこ、ササニシキ、仙台駄菓子など、仙台にはおいしいものがたくさん。土産物の種類も豊富だよ。