さあ、予防医療!
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予防医療とは

医療を予防の視点で捉え直す

不調を感じて病院に行く。病気と診断されて、薬を飲みはじめる・・・。
医療には、身体に異常を感じてから病院やクリニックなどの医療機関で受ける検査や治療というイメージがあります。医療は病気にかかってしまった患者さんのためにあり、それ以外の人々には関係ないもの、と一般に思われているようです。

しかし、私たちの心と身体は、健康か病気か、どちらかにはっきりと区別できるものではありません。不調を感じなくても健康診断で検査値の異常を指摘される人や、検査値が異常であってもそれまで通りの生活を続けている人もいます。健康診断で検査値の異常を指摘されたのをきっかけに、食事、運動、禁煙などの生活習慣の改善に取り組み、健康状態が以前よりもよくなった、という人もいます。また、病気と診断され、治療を受けている患者さんのなかには、生活習慣の改善や薬の服用をきちんと行う人がいる一方、自分の判断で服用を中止した結果、病気が進行してしまう人もいます。

医療機関で検査や治療を受けることに慣れた私たちにとって、「予防医療」という言葉はあまりなじみがありません。しかし、医療の目的には治療することだけではなく、病気の重症化や再発など、病状の悪化の予防も含まれます。また、健康な人が将来、病気にならないようにバランスの良い食事の摂取を心がけたりウォーキングを始めたりすることなど、健康な人が健康を維持・増進する行動も含まれます。医療を健康維持・増進、病気の予防という視点から包括的に捉え直し、私たち一人ひとりが今、何をすべきかという行動指針を示してくれるのが予防医療なのです。

予防医療の3段階

予防医療には、主に次の3つの段階があり、それぞれの段階に応じて目標を設定し、取り組むことが必要です(図1)。

予防医療の3つの段階

このように、予防医療は生活習慣の改善や予防接種などによって病気になるのを防ぐだけでなく、たとえ病気になっても早期に発見・治療して重症化を防ぎ、さらには病気からの回復を早め、再発を防ぐことまで含めた広い概念なのです。

すべての人々に関わる予防医療

厚生労働省が健康寿命の延伸を目的に2013年4月にスタートした国民健康づくり運動「健康日本21(第2次)」では、がん、循環器病(心臓病・脳卒中)、糖尿病、COPD(慢性閉塞性肺疾患)等の生活習慣病が重点分野とされています※1。糖尿病を例にとると、糖尿病の発症予防(1次予防)から、糖尿病の合併症の予防(2次予防)、合併症による臓器障害の予防・生命予後の改善(3次予防)まで、具体的な目標が掲げられています。予防医療は特定の年齢や疾患を持つ人だけを対象にしているものではありません。人生のあらゆる段階において、健康な方から患者さんまで、すべての人々の生活と深く関わります。私たち一人ひとりが予防医療に積極的に関わり、現在の自分の状態と将来起こりうる健康上の問題を知り、それを解決しようと行動することで、かけがえのない人生をより充実したものにできることが期待されます。

※1:
厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会 「健康日本21(第2次)の推進に関する参考資料」、2012年