たばこの害から市民を守れ!
公共施設内での分煙を認めない市町村レベル初の「受動喫煙防止条例」を実現した、美唄市の取り組み
どんな取り組みなの?

高齢化が進む美唄市では、市内の基幹病院の医師数の減少、診療科の削減など医療過疎も進行。救急医療体制を維持するため、救急搬送の多い脳心血管疾患の患者を減らすことを最重要課題に位置づけた美唄市医師会は、市に「受動喫煙防止条例」の制定を要望。
美唄市側も特定健診受診者全体(40~74歳)の喫煙率は全国・全道より低いものの、青年期・壮年期の喫煙率は高く、市でもたばこ対策を大きな課題と捉えていた。

受動喫煙防止条例の制定に向け、準備を開始!
医師会、歯科医師会のほか青年会議所、商店街組合、料飲店組合、宿泊施設事業者、たばこ販売協同組合など、さまざまな立場の人をメンバーにした「市民検討委員会」を立ち上げ、幅広い議論を経て、全国で4例目、市町村レベルでは初めての条例制定を実現!条例を根拠とする多様な受動喫煙防止対策を実施。



結果はどうだったの?






取り組みのポイントは?


ガイドラインにとどまらず、条例化にこだわった
条例制定はハードルが高く、ガイドラインや憲章にとどまる例も。美唄市では一度は条例案の市議会への上程を見送ったものの、約1年かけて成立。「普遍的に、責任を持って受動喫煙防止対策を推進する」という市の強い意志を示した!

公共施設の完全禁煙、通学路での禁煙を努力義務に
公共的な施設に分煙を認めない敷地内禁煙または施設内禁煙とする条例を初めて市町村レベルで施行させたこと、未成年者への配慮として通学路での喫煙禁止を努力義務としたことの意義は大きい!

公共施設や商店などの店舗、金融機関など160箇所を訪問
条例の対象となる公共施設や商店などに訪問し、受動喫煙防止対策を相談。飲食店は条例の適用除外としたが、自主的に時間分煙や禁煙に取り組む店舗が出るなど、非喫煙者への配慮が進んだ!
