全国の健康増進活動を発信「社会にひろげる予防医療!」

企業・健保組合での 活動事例

自治体での活動事例
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全国の企業・健保組合でおこなわれている健康増進活動の取り組みを紹介しています。
ぜひとも、皆さまの企業・健保組合での活動の参考にしてください。記事は50音順(企業名)やキーワードでの検索が可能です。

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キヤノン株式会社

良質な睡眠が健康をつくる!
睡眠を切り口にしたアプローチでメタボ社員が減少!

どんな取り組みなの?

キヤノン株式会社では、医師でもあった初代社長の「我々が努力していく上に一番大事なのは健康である」という言葉を受け継ぎ、創業期から社員の健康支援に注力。「健康第一主義」の行動指針の下、さまざまな健康支援を時代に先駆けて実践してきた。
2007年からは生活習慣病の予防策として「睡眠の質」に着目した健康支援に着手!

<<一次予防>> ポピュレーションアプローチ

2007~2009年と、2016~2018年に「快眠キャンペーン」を展開。

  • 睡眠に関する基礎知識や、年代別などの特徴に応じた啓発
  • 情報発信
  • 職場内で睡眠についてディスカッションする場を設ける ・社内売店にノンカフェイン飲料コーナーを設置

<<二次予防>> 個別支援

  • 希望者に睡眠計を貸与し、自宅で測定した睡眠データをもとに睡眠保健指導を実施
  • 2017年からは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の重症化ハイリスク者(メタボに該当する40歳以上の社員)を対象に「SASプログラム」を展開。希望者約100名にSAS簡易検査装置を貸与し、測定結果をもとに個別に睡眠保健指導を実施

結果はどうだったの?

  • 「睡眠による休養がとれている」と回答した社員の割合が上昇!「睡眠による休養がとれている」と回答した社員の割合が上昇!
  • 睡眠保健指導実施後のアンケートで、「睡眠の質の改善」や「仕事への集中力が高まる効果」が見られた
  • SASプログラム参加者のメタボ割合が約3割減少、半数以上の参加者でBMIや血圧などの数値が改善!

取り組みのポイントは?

  • 睡眠計を活用し、睡眠の質を「見える化」。睡眠保健指導への納得感が高まるとともに、「眠れていない」という漠然とした不安感が「実は眠れていた」という安心感に変化して、睡眠の質の改善につながった。
  • 保健指導レベルを標準化グループ全社の産業保健スタッフが睡眠保健指導教育を受講。全員が同じレベルで睡眠保健指導を行うことができた。
  • メタボの社員にダイレクトに「体重を減らしましょう」と言うよりも、「質の良い睡眠をとるために、首周りの脂肪を落としましょう」と指導するほうが受け入れが良く、保健師も前向きにアプローチできた。