全国の健康増進活動を発信「社会にひろげる予防医療!」

企業・健保組合での 活動事例

自治体での活動事例
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全国の企業・健保組合でおこなわれている健康増進活動の取り組みを紹介しています。
ぜひとも、皆さまの企業・健保組合での活動の参考にしてください。記事は50音順(企業名)やキーワードでの検索が可能です。

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株式会社サカタ製作所

社員の健康づくりは将来への投資!
啓発活動で意識を高め、健康増進に取り組める
環境を整備

株式会社サカタ製作所は、2018年度の経営方針を「健康経営」に定め、社員が健康で、意欲的に仕事に取り組む社風の醸成を目指してきました。「食事」「喫煙」などの5項目で社員の健康への意識調査を行って現状を把握し、卒煙者の増加などの目標を定め、体験型のイベントなども取り入れて、意識改革を図りました。健康経営推進の中心となり、さまざまな対策を考え、実践してきた取締役総務部長の樋山智明さんと総務部総務経理課副主任の岡部美咲さんにお話をうかがいました。

社会貢献を行うためには、まず社員が健康に

当社では、「社会性に勝る方針は無し」を社是とし、社会に貢献することを大切にしています。そのためには、社員が健康であることが重要です。社長である坂田匠は自身に持病もあったことから、自分も社員も健康となることを目指して健康経営に着手しました。
まず社員の健康への意識を把握するため、2018年4月に社員にアンケートを取り、「食事」「喫煙」など健康に関する関心の度合いを数値にして“見える化”しました。その結果をもとに、2018年12月に達成したい目標値と対策案を決定しました。


試食体験型イベントは行政・ボランティア団体とのコラボ!

意識調査の結果、食事の栄養バランスを意識していない社員が約半数にのぼりました。そこで、野菜摂取の重要性を理解してもらうために、啓発イベントを企画しました。
当社はそれまでも健康づくりに関してさまざまな取り組みを行っており、県から「にいがた健康経営推進企業(旧元気いきいき健康企業、旧グッド!スポーツカンパニー)」に認定されるなど、行政からも取り組みが認められていました。新潟県や長岡市は健康づくりの啓発活動に熱心なこともあり、有意義なイベントにするため、新潟県長岡地域振興局健康福祉環境部と、地域で活動するボランティア団体である長岡市食生活改善推進委員協議会の協力を仰ぎました。
開催した啓発イベント「野菜プラスランチ」は、日頃食堂を利用している社員を対象に、1日の野菜摂取目標量350gの3分の1が摂取できる野菜料理を昼食時に提供するものです。長岡市食生活改善推進委員協議会にレシピをご提案いただくと共に、調理と盛り付けもサポートいただきました。視覚的に量を確認できるよう、テーブルに350g分の野菜も並べました。座学で学ぶのではなく、試食することで、野菜の必要量や適切な塩分濃度を体感でき、多くの社員が「こんなにたくさん野菜を食べなければならないのか」と驚いたようです。イベント後に行ったアンケート調査では、9割以上の参加者が「1日の野菜量について理解できた」と答えました。味噌汁の味の薄さに衝撃を受けたという声もありました。外部の組織が加わってイベントのインパクトが増したことも、野菜摂取への関心を高めるのに効果的だったようです。

ボリューム重視からヘルシー志向へ! 食生活改善のための環境づくりも

当社では、昼食は日替わりの弁当を注文し、半額を会社が負担しています。製造職は体力を使うため、それまではボリュームを重視した弁当を2種類注文していました。健康経営への取り組みを機に、1日の摂取目標量の3分の1の野菜を使用しつつ、エネルギーを600kcalに抑えた弁当も追加し、栄養バランスを心がけた昼食を選べるようにしました。
また、職場で摂る飲料に配慮できるよう、社内の自動販売機に飲料の糖分量などを掲示するとともに、豆乳や野菜ジュースなど健康飲料の設置も行いました。社員が「缶コーヒーは糖分量が多いから違う飲料を選ぼう」などと健康を意識した選択ができる環境になったと思います。


環境づくりと啓発活動で、社員の健康意識に変化は?