さあ、予防医療!
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全国の健康増進活動を発信「社会にひろげる予防医療!」

自治体での活動事例

企業・健保組合での活動事例

全国の自治体でおこなわれている健康増進活動の取り組みを紹介しています。
ぜひとも、皆さまの自治体での活動の参考にしてください。記事は都道府県やキーワードでの検索が可能です。

大阪府東大阪市

行政と市民グループがスクラムを組んだ!
市民協働で展開する健康づくり活動と認知症予防

市民連絡会の会員が講師に! 認知症予防「健脳エクササイズ」の出前講座が好評

現在、市民連絡会と行政との協働事業として取り組んでいるのは、認知症予防に効果があるとされる「健脳エクササイズ」の普及活動と、「東大阪健康マイレージ」事業です。

全国と同様、東大阪市でも少子高齢化が進んでおり、平成12年に14.6%だった高齢化率が平成27年には26.8%に上昇し、同時に要支援・要介護認定者のさらなる増加も見込まれています。

自治会の公民館などでの出前講座では、市民連絡会の会員が健脳エクササイズを実演!(提供:東大阪市)

自治会の公民館などでの出前講座では、市民連絡会の会員が健脳エクササイズを実演!(提供:東大阪市)

健脳エクササイズ体験イベントの様子(提供:東大阪市)

健脳エクササイズ体験イベントの様子(提供:東大阪市)

そこで、認知症予防に効果があるとされる二重課題(体と頭を同時に使うことで脳が活性化する)を楽しく実施できる「健脳エクササイズ」を考案しました。保健師の認知症予防講話と市民連絡会の健脳エクササイズの実技のセットで地域への出前講座を実施し、普及に努めています。平成28年度より普及活動を行っていますが、地域から出前講座の依頼が多数あり、平成28年度に22件だった実施件数も平成29年度は28件に増えるなど好評を得ています。

また出前講座とは別に、保健所健康づくり課が年1回開催している健脳エクササイズの体験イベントでは、市民連絡会員の方にサポーター講師として各グループごとで実演していただくなど、運営や進行を協働で行っています。平成30年は10月31日に東大阪アリーナで開催し、111人の市民の皆さんが参加されました(市民連絡会員含む)。参加された方からは「楽しかった」「また参加したい」といった声が多く寄せられ、中にはイベント終了直後に12月に予定されている運動に関する健康教室の受講を申し込まれた方もいるなど、反応は上々です。

高齢者の健康づくりに大切なのは、気軽に出かけられて楽しく交流できる場があることだといわれています。イベント参加者が健脳エクササイズを地域に持ち帰り、自治会で継続して実施していただくなど、介護予防の拠点づくりにつなげていければと考えています。今後は介護予防を担当する地域ケア推進課など、市庁内の関係部署との連携も視野に入れて、活動を展開していきたいです。

「東大阪健康マイレージ」は、健(検)診の受診や健康づくり事業への参加などでポイントが付与され、一定以上のポイントをためて応募すれば、抽選で景品が当たるという内容です。こちらも平成28年度から実施しており、応募用紙の配布と回収を市民連絡会にもお願いするなど、協働で運営にあたっています。

本事業に参加した方へのアンケートでは、本事業をきっかけに検診を受診した人が18.6%、本事業をきっかけに健康教室に参加した人が24.7%、健康意識が高まった人が83.8%、来年も本事業に参加したい人が96.8%という結果でした。また、健康づくり活動に参加されるのはご高齢の方が多いのですが、健康マイレージは就労層や20歳代からの応募もあり、働く世代が健康づくりに取り組むきっかけになっていると感じます。本事業が健診受診や生活習慣の改善につながるのではないかと期待しています。

市民協働の取り組みが、地域の元気高齢者が活躍できる場に

平成18年に14団体、会員数1,262人でスタートした市民連絡会は、平成23年度には17団体、会員数1,475人に、平成29年度は23団体、会員数1,367人となりました。会員の高齢化や新規加入の減少、新たなグループが育成できていないことによる会員数の減少は、健康トライ21(第2次)スタート時の課題にも挙がっており、役員会・全体会で検討した結果、市民連絡会への参加に関しては保健センターが育成・活動支援しているグループに限定せず、地域で健康づくりに取り組んでいる団体も賛助グループとして入会できるよう会則を変更しました。その成果が団体数の増加につながったと考えています。

市民グループが市民連絡会に参加することは、行政の情報をいち早く入手できる、保健センターを活動拠点にできる、活動誌やイベントチラシの印刷のサポートを受けられるという運営面のメリットだけでなく、市民連絡会を通してさまざまな人たちと交流が持てる、地域に貢献できることの充実感を得られるといったメンタル面でのメリットを感じている方も多いようです。
健康づくりによる健康寿命の延伸や、要支援・要介護認定率の低下、医療費の抑制といった数値で表せる成果はもちろん重要ですが、市民が主体的に健康づくり活動にかかわることで得られる達成感や満足感といった心理的な効果も同様に大切だと考えています。

市民グループ「ラジオ体操の会」との協働で作成した、ラジオ体操拠点マップ(提供:東大阪市)

市民グループ「ラジオ体操の会」との協働で作成した、ラジオ体操拠点マップ(提供:東大阪市)

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例えば平成30年度は、運動習慣の定着化に役立ててもらえるよう、市内のラジオ体操の拠点を記載した「ラジオ体操拠点マップ」を作成したのですが、活動の主体となってくれたのはラジオ体操の普及啓発活動を実施している市民グループの皆さんです。会長をはじめメンバーの多くが後期高齢者なのですが、市内をくまなく回って実施場所の確認とマップ掲載の許可取りをされるなど、とても熱心に取り組んでくださいました。

自治会の公民館などでの出前講座では、市民連絡会の会員が健脳エクササイズを実演!(提供:東大阪市)

高齢化は進んでいますが、その一方で健康な高齢者も増えています。お元気な高齢者がご自分の経験や特技を活かして主体的に活動されることは、ご本人の介護予防や生きがいづくりにもつながります。高齢者の居場所づくり、生きがいづくりという視点からも市民グループの育成と活動支援を行う意義は大きいのではないでしょうか。今後もより多くの市民グループとともに、市民協働での健康づくり活動を積極的に展開していきたいと思います。

東大阪市はこんなまち

工場集積度が全国1位という技術力と創造力が集まる「モノづくりのまち」、ラグビーの聖地・花園ラグビー場を有する「ラグビーのまち」として知られる、東大阪市。人口は約50万人で、大阪府内では大阪市、堺市に次ぐ3番目の規模なんだって。高速道路や鉄道路線が整備され、京都、神戸、奈良や新大阪などへ1時間以内でアクセスできるからすごく便利! その一方で、奈良県との境にある生駒山系の豊かな自然にも恵まれていて、気軽に楽しめるハイキングコースがたくさん用意されているよ。

  • 東大阪市花園ラグビー場東大阪市花園ラグビー場 昭和4年に開場した、歴史あるラグビー専用のスタジアム。毎年年末年始には全国高等学校ラグビーフットボール大会が行われ、全国の高校生ラガーの憧れの地になっているよ。平成31年にはラグビーワールドカップ2019TMが開催! 20カ国から選手が集結、ラグビーの頂点を目指して熱い戦いが繰り広げられるよ。
  • トライくんトライくん トライくんは、「ラグビーのまち東大阪」をPRするために誕生したマスコットキャラクター。高校生ラガーに憧れる永遠の少年で、タックルとトライが得意なんだって。東大阪市花園ラグビー場で来場者をお出迎えしたり、東大阪市のさまざまなイベントに出演したりと、東大阪市のいろいろな場所で見かけることができるよ!
企業・健保組合での活動事例