さあ、予防医療!
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全国の健康増進活動を発信「社会にひろげる予防医療!」

自治体での活動事例

企業・健保組合での活動事例

全国の自治体でおこなわれている健康増進活動の取り組みを紹介しています。
ぜひとも、皆さまの自治体での活動の参考にしてください。記事は都道府県やキーワードでの検索が可能です。

下呂市

子どもからお年寄りまで!
学校や企業、小売店などを巻き込み、「下呂・減塩・元気大作戦」で健康寿命延伸をめざす!!

子どもたちから働く世代まで。学校や企業にも減塩の必要性を普及!!

子どもたちに対する取り組みとしては、2016年度と2017年度に下呂ロータリークラブが、小学校1年生全員に塩分計をプレゼントしました。とはいえ、塩分計を配布するだけでは活用されない可能性があるので、配布時には地区担当の保健師とロータリークラブの担当者が小学校を訪問し、「下呂の市民はこんなに多くの塩分を摂っているよ!」などと子どもたちに伝えました。同時に、塩分濃度や感想を記録する表を配布し、夏休み中に記入してもらうことで、家庭で作る料理の塩分量や減塩方法について考えてもらいました。保護者からは「野菜をたくさん使うと味噌の量が少なくてもおいしいということがわかった」などの感想をいただき、子どもたちだけではなく保護者の減塩教育にもなりました。
また、2017年度からは文部科学省の「つながる食育推進事業」の一つとして、小中学校でも適塩、減塩教育に取り組んでいます。例えば、食生活改善推進員が中学生を対象に、減塩食品の試食などの体験型の講義を実施しました。養護教諭や栄養教諭がパイプ役となってくれたことで、昼休みに実施したにもかかわらず、60名ほどの中学生が自主的に参加してくれました。

2018年度 栄養教諭による中学生への減塩教育の様子(提供:下呂市)

2018年度 栄養教諭による中学生への減塩教育の様子(提供:下呂市)

さらに、2018年度から中学校3年生以上を対象に、生活習慣病予防のための健診を実施しています。とくに、中学3年生は、下呂市教育委員会が全面的に協力をしてくださり、学校で健診を受けることができるようにしました。他の自治体ではこのような健診を実施していないために比較はできませんが、中学3年生でも塩分摂取量が多く、血圧が高いことがわかってきました。また、授業で健診結果を渡すと同時に、保健師が減塩などの健康教育を実施しています。今後も2020年度の市政方針である「子どもの頃から減塩」のための取り組みを実施してきたいと思います。

下呂市役所 健康福祉部健康医療課 今井幸子さん(2020年3月取材当時)

下呂市役所 健康福祉部健康医療課
今井幸子さん
(2020年3月取材当時)

働く世代に対する取り組みとしては、2018年度から下呂市健康増進推進事業所認定事業を始め、認定された企業に対して、血圧計を進呈したり、減塩教育を実施したりしています。また、協会けんぽ岐阜支部が減塩推進委員会のメンバーであることから、研究事業として下呂市の企業でも尿中塩分測定を実施するようになりました。現在、6社を健康増進推進事業所に認定しており、今後も企業と連携して、働く世代への減塩教育などを実施していく予定です。

「医療フォーラム」から「健康フォーラム」へ、そして「G3フェスタ」に発展!
市民に届け!「下呂・減塩・元気大作戦」!!

下呂市と下呂ロータリークラブが共催して、2016年より市民に向けた「医療フォーラム」を実施していましたが、減塩推進委員会が発足した後は、「健康フォーラム(2016年度以降)」と名称を変更し、「減塩と健康寿命(2016年度)」など、「減塩」をテーマとした講演会へと進化しました。そして2019年度には、これまで市民が「聞く」だけだったフォーラムという形式ではなく、「市民参加型」の「G3(下呂・減塩・元気の3つのG)フェスタ」に発展しました。減塩推進委員が主体となり、夏の間の塩分の摂り方などの情報提供や減塩食品の販売、減塩うどんや出汁などの試食、血管年齢の測定などを実施しました。また、小中学生を対象とした減塩ポスターコンクールを開催、フェスタの後も各地域で巡回展示し、市民への減塩啓発に貢献しています。これまでのフォーラムの参加人数は200名程度でしたが、体験型ということで500名を超える方が参加してくれました。2020年度は、より多くの市民が参加しやすいように、各地区でイベントを実施する計画をしています。
2018年度の健診結果で、グラフのように高血圧の人が減るなど成果が目に見えて現れたことや、2019年に「第8回健康寿命をのばそう!アワード」を受賞したことで、市民の「減塩」に対する気運が高まり、行政主体ではなく企業や小売店主体の広報活動も活発化してきました。今後も市民と協力して減塩を推進していきたいと思います。

下呂市はこんなところ!

(提供:下呂市)

下呂市は、岐阜県の中東部に位置して、ほぼ中央を飛騨川が流れる、人口約31,800人の町だよ。周囲には霊峰御嶽山をはじめ1,000mを超える急峻な山々がそびえて、飛騨木曽川国定公園や県立自然公園なども有する自然豊かな地域だよ。
日本三名泉として有名な下呂温泉があり、「日本で最も美しい村連合」に加盟している馬瀬、滝と森に囲まれた小坂など、魅力的なスポットがたくさんあるよ。飛騨地域のなかでも特に水との関わりが多い地域で、シーズン中は鮎釣りでもにぎわうんだって。また、下呂温泉からほど近い、萩原町にある飛騨街道・萩原宿の町並みには、江戸時代に天領地として栄えた面影が残っているよ。豊かな自然に囲まれ、受け継がれてきた文化や伝統など多くの宝物に恵まれた町なんだね。

企業・健保組合での活動事例