さあ、予防医療!
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全国の健康増進活動を発信「社会にひろげる予防医療!」

企業・健保組合での活動事例

自治体での活動事例

全国の企業・健保組合でおこなわれている健康増進活動の取り組みを紹介しています。
ぜひとも、皆さまの企業・健保組合での活動の参考にしてください。記事は50音順(企業名)やキーワードでの検索が可能です。

  • 生活習慣病
  • 喫煙対策

ティーペック株式会社

医療関連サービス提供企業だからこそ、自分たちの健康も考える ~社員が健康で安心して働くことができる環境づくり~

ティーペック株式会社は、企業の従業員や生命保険の加入者、会員などに対し、健康や医療、メンタルヘルスに関する24時間電話相談を行ったり、医療機関への受診手配や紹介など、医療や健康に関するサービスを提供する会社です。ティーペックでは、健康情報を発信している企業として、まずは自社社員を健康にしたいという考えから、「社員健康宣言」をして健康づくりの支援を始めました。禁煙を支援し、がん検診を社員の負担なしで受けられるようにして、重篤な病気の予防と早期発見を目指しています。万が一、がんになった社員には、治療しながら働き続けられる支援策も用意しました。社員の健康づくりへの支援に取り組んできた人事総務部の大神田直明さんと木藤加代子さんにお話を伺いました。

たばこの害を伝える立場なのに喫煙者? 社員健康宣言と同時に喫煙ゼロ運動を開始!!

ティーペック株式会社 人事総務部 大神田直明さん(左)と木藤加代子さん(右)

ティーペック株式会社
人事総務部 大神田直明さん(左)と
木藤加代子さん(右)

ティーペックでは、お客様の健康を預かるからには、まず自らの社員が健康であるべきという考えから、2013年に「社員健康宣言」を行い、社員の健康促進制度を制定しました。制度は、重い病気を防ぐために生活習慣の改善を支援する一次予防と、病気の早期発見のための二次予防からなり、がんになった社員が治療しながら仕事を続けるための支援策も始めました。

6つの対策で社員の健康づくりを促進 (提供:ティーペック株式会社)

6つの対策で社員の健康づくりを促進
(提供:ティーペック株式会社)

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一次予防でまず着手したのは禁煙対策でした。ティーペックでは、自社の商品のメリットを理解していただくために、お客様のもとに足を運んで医療や健康に関するセミナーを開催しています。ティーペックの商品にはセカンドオピニオンが受けられるサービスがありますが、セカンドオピニオンで利用が多い疾患は悪性腫瘍であり、中でもがんになる原因のひとつが喫煙習慣です。しかし、当時セミナーで講師を務めていたティーペックの社員は喫煙者で、セミナーの休憩時間に喫煙していることが社長(砂原 健市 代表取締役社長)の耳に入りました。たばこの害を伝える立場にありながら喫煙はおかしいと社長が感じたことから、「社員健康宣言」を行うと同時に、「喫煙ゼロ運動」をスタートさせたのです。

「社員健康宣言」を行った2013年3月の朝礼で、「喫煙ゼロ運動」を含め「生活習慣病対策」「メンタルヘルス対策」など社員への支援を発表、喫煙していない社員に毎月支給する「健康促進手当」、禁煙に成功した社員に支給する「健康促進祝金」についても告知しました。さらに、新聞やWEB記事からピックアップした、たばこの害に関する情報を紹介しました。これらの情報を社長自らがPower Pointを使って発表すると同時に、社内イントラネットに「社員健康促進制度」専用ページを設けて朝礼では紹介しきれなかった情報もアップしました。

一人で禁煙するのが難しい場合は、禁煙外来を利用するという方法があります。ティーペックが加入する外国運輸金融健康保険組合では、禁煙外来にかかったときの医療費負担分の3割を補助する禁煙サポート事業を行っており、その紹介も行って利用を推進しました。

禁煙成功者には社長から健康促 進祝金を支給(実際の様子)

禁煙成功者には社長から健康促
進祝金を支給(実際の様子)

その後、月に1回の全社朝礼では毎回、社長からたばこの害についての啓発を行い、たばこが体にとっていかに有害であり、生活習慣病のリスクが高まるかを伝え、意識改革を促しました。一方で、禁煙成功者を評価しました。宣言の翌月の朝礼では、制度スタート前の禁煙であってもティーペック入社後に禁煙をした社員に対し、健康促進祝金を授与しました。早くもこの1カ月で禁煙に成功した社員もおり、もちろんその社員にも授与しています。

さらに、禁煙外来受診のハードルを下げるため、朝礼では禁煙外来を利用した社員の体験談も発表し、禁煙外来の流れや服用する薬の効果、副作用について知ってもらいました。7月からは、禁煙への動機付けとなるよう、役員室・MN部、営業本部、サービス業務本部、管理部と本部ごとの喫煙率を明らかにし、その後、月に1回全社に公開するようにしました。

食材は5色とってバランスよく。食事写真をアップすれば管理栄養士が栄養アドバイスも

平成29年度からは、食事に対する啓発も始めました。管理栄養士に指導していただいたのは、「食材5色健康法」というもので、食材を赤、白、黄、緑、黒の5色に分け、食事で5色必ず取り入れるのです。カロリー計算などは煩雑で続けるのが難しいですが、肉や赤身の魚、トマトなどで赤を、ご飯やパン、豆腐などで白、というように、食材で5色をそろえ栄養バランスをとる方法であれば容易です。

まず、契約している管理栄養士を招き、管理栄養士が監修した弁当を実際に食べながら食材5色健康法に関する研修を開催しました。研修後は、毎食食事の写真をアップロードして、管理栄養士から食事内容に対するアドバイスを受ける3カ月間のプランを用意しました。アプリなどによる機械的な栄養管理ではなく、人に見てもらいアドバイスを受けるため、モチベーションが高まりやすく、また単発でなく3カ月継続することで食習慣の改善・継続につなげられます。

食事の啓発については、いずれ内容をレベルアップしていきますが、まだ始めたばかりの取り組みであるため、あともう1年は29年度同様の食材5色健康法を指導し、初歩的な栄養管理を実践してほしいと考えています。

がん検診の費用は全額会社負担!徹底した早期発見・早期治療を目指す

病気の二次予防として、早期発見を目指すためのがん検診への対策を行いました。がんは早期の段階で発見されたほうが、進行後で発見されるより治療内容も身体への負担が軽いし、5年生存率が高いためです。受診を確実なものとするため、定期健診や人間ドックの日は有給の特別休暇とし、たとえ半日で終わる健診でもその日は1日休めるようにしました。また、法定健診に含まれる肺に加え、胃、大腸、乳、子宮頸がんの検診をオプションにして希望者は誰でも受けられるようにしました。社員だけでなく社員の被扶養者も対象で、費用は全額会社が負担します。さらに、45歳以上の社員に対しては、5年に1回、肺ヘリカルCTや大腸3DCTなど、少し詳しい検査を1つ追加で受けられるようにしました。定期健診を受診していない社員については、人事部が把握し、受診する意思の有無ではなく、受診を前提に、いつ受診するのかを尋ねるなど、受診に至るまで何度も声かけを行いました。

もし健康を損なってしまったら…? 退職せずに治療に専念できる体制づくりとは

自治体での活動事例